3位:アフメド・アフメドフ(清水エスパルス←FCスパルタク・ヴァルナ)
現役ブルガリア代表の肩書を引っ提げて加わった本格派ストライカー。直近のブルガリアリーグ半年間で19試合16得点という実績、さらに1月の入団会見当日の練習試合で出場15分間で2得点という“挨拶”で期待が高まったが、リーグ戦開幕後は9試合(スタメン3試合)、計244分に出場してノーゴール。4月9日のルヴァン杯・ジュビロ磐田戦の開始直後にゴールを決めた場面以外、精彩を欠いている。清水の新外国人としてはマテウス・ブエノが“大アタリ”で、1トップのFWとして北川航也が頼もしい活躍を見せていることで大きな問題にはなっていないが、ここまでは「野比のび太的な名前」でしかファンを喜ばすことができていない。日本の生活に慣れた夏場以降の爆発に期待だ。
2位:奥抜侃志(ガンバ大阪←ニュルンベルク)
大宮育ちでドイツで鍛錬を積み、日本代表にも選ばれた経験を持つウインガー。左サイドからの切れ味鋭いドリブルを武器とし、昨季4位からのタイトル獲得を目指すG大阪の補強の目玉として大きな期待を集めたが、デビュー戦となった開幕戦での大阪ダービーで見せ場を作れず。戦術理解度の低さ、守備の甘さを指摘され、大量5失点の原因として厳しい声が寄せられた。名誉挽回したいところだったが、第2節以降はメンバー外になり、4月17日に左足首を手術して長期離脱の状況となっている。怪我の全治は不明。大きな誤算だ。
1位:ミゲル・シルヴェイラ(アルビレックス新潟←PFCソチ)
母国ブラジルで「神童」として騒がれた逸材MF。名門フルミネンセで16歳の時にトップデビューを果たし、U-15、U-17のブラジル代表歴も持つ。実際にピッチ上を走る雰囲気、ボールタッチの非凡さは感じさせるが、如何せん、プレータイムが少ない。ここまでリーグ戦出場5試合に途中出場したのみで、出場時間は計68分となっている。ただ、チームがなかなか勝てない状況が続いた中では一部ファンから「ミゲルを使え!」との声も多く聞かれる。起用法次第で能力を発揮できるはず。今後の巻き返し、奮起を促す意味を込めて、ワースト1位としたい。
(文・三和直樹)
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