7位:早川隼平(浦和レッズ←ファジアーノ岡山)
  ジュニアユースからの生え抜き。2023年に17歳でリーグ戦11試合に出場し、ルヴァン杯でニューヒーロー賞を受賞した誰もがその才能を認めるテクニシャン。当時J2岡山への半年間の期限付き移籍(15試合出場2得点)を経て復帰して期待を集めているが、ここまでリーグ戦2試合にベンチ入りしたのみで出場0試合とレギュラー争いに絡めていない。現在19歳。チームの2列目の層が厚いのは仕方ない。成長を停滞させないためにも真剣勝負のプレータイムを確保する方法を考えるべきだろう。

6位:宮大樹(名古屋グランパス←アビスパ福岡)
 空中戦に強く、左足でのフィード能力も高い左利きのCB。福岡で4シーズンに渡って主力として働き、経験を積んだ上での移籍となり、第2節から4試合連続でスタメン出場を果たしたが、チームは2分け2敗で4試合で計8失点。その責任すべてが宮にある訳ではないが、富山に敗れたルヴァン杯では失点に繋がるパスミスもあり、福岡時代に見せていたパフォーマンスレベルから下がってしまっている。信頼を取り戻すことができるだろうか。28歳という年齢的にも早い段階での巻き返しが求められる。

5位:グスタボ・クリスマン(ヴィッセル神戸←サンタクララ)
 ポルトガルで活躍していたブラジル人セントラルMF。ACLEの過密日程の影響もあって開幕前から怪我人が続出したチーム事情の中、リーグ戦開幕4戦未勝利(3分け1敗)となった後の3月3日に期限付き移籍で加わった。サンタクララで主力として働いていた実績もあって“即活躍”が期待されたが、今季ここまでリーグ戦での途中出場5試合のみでプレータイムは計75分。デビュー直後は期待感を膨らませるプレーぶりを見せていたが、思うように出番を得られていない。その間にチームも調子を取り戻し、現状では井手口陽介と宮代大聖の控えとなっている。

4位:名和田我空(ガンバ大阪←神村学園高校)
 2023年のU17アジア杯で大会MVPと得点王に輝いた世代屈指のタレント。黄金ルーキーとして期待を集めてリーグ開幕スタメンを飾ったが、インパクトを残せず、その後は途中出場2試合のみ。チャンスを与えられたルヴァン杯でも、好プレーを見せたシーンはあったものの数が少なく、プレーの“軽さ”の方が気になり、勝負すべきバイタルエリアでの精度も欠いた。まだ高卒1年目の18歳に多くを望むべきではないだろうが、直近のルヴァン杯・磐田戦では同学年の川合徳孟が輝きを放っていただけに、その対比もあって厳しい評価を下さざるを得ない。開幕前は「2ケタゴール」を目標に掲げていたが、まずは1ゴール。そこから変われるか。

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