四半期の決算期末ごとに年4回の配当を払ってくれる企業も十数社存在する。
たとえば企業コンサルティングなどを行うリンクアンドモチベーションは12月期決算で四半期配当を実施している。2025年12月期は3月末、6月末、9月末、12月末の各四半期末に1株当たり3.9円ずつ、合計15.6円の年4回配当を実施予定だ。
ちなみに米国株の場合は年4回の四半期配当が一般的である。
もし配当を毎月もらいたいなら、配当が支払われる決算月が異なる複数の銘柄を組み合わせて保有すればいい。
投資効率が落ちやすいので資産形成期にはお勧めしないが、分配金を毎月払ってくれる投資信託(投資先はさまざま)も一定の人気がある。
◆買ってすぐ配当もらえる?
株を買ったらすぐに配当がもらえるわけではない。
基本、配当は企業がある決算期で稼いだ利益の一部を株主に還元するもの。企業がその決算期の売り上げや利益などの金額を確定させた段階ではじめて「じゃあ、配当はこの金額にしよう」と配当金額が決まる。
その後、株主総会や取締役会の決議を経て株主に支払うという流れだ。
配当がもらえるのはその企業の決算期末や中間期末の時点で株主名簿に登録されている投資家だ。
株主名簿に登録されるためには、その2営業日前までに株を買う必要がある。2025年9月30日が中間期末なら9月26日まで。
決算(中間)期末の2営業日前は「権利付き最終日」という。権利付き最終日の翌日が「権利落ち日」(この日以降に株を買ってもその期の配当はもらえない)。
株主名簿に記載され、株主権利が確定する日は「権利確定日」だ。
◆毎月1000円の配当をもらうにはいくら必要?
配当は決算期末と中間期末の年2回支払われるのが一般的だが、もらった配当を1年(12カ月)にならして、1カ月当たり1000円の配当をもらうためにはどれぐらい株を買う必要があるか。
配当の総額は「1株当たり配当×保有株数」で計算するが、その株の配当利回りと投資金額から逆算できる。
