さとう・りょうこ/大分県出身。津田塾大学卒業後、英語教諭として働いた後に結婚。専業主婦として3男1女を育て、全員が東大理Ⅲに合格。著書に『佐藤ママの子育てバイブル 三男一女東大理III合格! 学びの黄金ルール42』(朝日新聞出版)など多数(photo 東川哲也)

日米の入試は違うが、結局は…

佐藤 そうなると親の方も大変ですよね。日本は塾代くらいで済みますが、米国は教育費以外の負担や、それこそ戦略的な思考がより必要になりますね。

アグネス もちろん、単に経験を積めばいい、というものでもないんです。評価する先生もたくさんの人を見ているからこの子は入学するためにやってるだけだな、この子は本気だな、とわかる。単にやっただけでは合格できない。ただ、たとえ入学するためのボランティアだったとしても、やったことは経験になるわけですから、やって損はないかなと思います。

佐藤 改めて比べてみると、米国の大学入試はやっぱり全然違いますよね。日本はそこまで人を見る仕組みにはなっていないけど、それでも結局は「その子に合った育て方」ができているかが、結果に表れると思っています。教科の勉強も、ただ詰め込むんじゃなくて、その子の個性に合わせて伸ばしていないと点数にもつながらないと思います。

(構成 ライター 江口祐子)

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