働いてない、つまり明確な基準がない世界では、なかなか「成長」を実感できないと思います。でも、ちゃんと子育てを続けられているとしたら、ななみさんは、立派に「人間的成長」を続けていると僕は思います。ですから、夫の横に堂々と並ぶことができるのです。
ちなみに、僕の考える「人間的成長」というのは、なにかに「気づく」ということだと思っています。
「気づき」はなんでもいいのです。「体にいい食材を知る」なんてのが、一番、分かりやすい「気づき」ですが、「怒りは、こうやったら少し収まる」なんていう「気づき」もとても意味があると思います。「こういう言い方が説得には有効だ」という「気づき」、「こういうやり方だと食べてくれる」「こういうほめ方がいいみたい」なんていう「気づき」もあるでしょう。
なんの「気づき」もないまま、何日も何週間も何カ月も過ぎるのなら、それは「人間的成長」をしていないんじゃないかと僕は思っているのです。
ちなみに、経済的なことだけの「気づき」が多い人は、「経済的成長」を遂げた人で、人間的な「気づき」が多い人は、「人間的成長」を遂げるのではないかと、僕は思っているのです。
「気づき」のためには、本を読んだり、テレビの情報番組を見たり、ネットの怪しげな情報とちゃんとした情報をより分けたり、人の話を聞いたり、自分自身に問いかけて、じっくり考える必要があると思っています。
そうやって「気づき」にたどり着くのです。
どうですか。ななみさん。子育てをちゃんとできているのなら、夫の横に堂々といられると僕は思います。
それでもね、それでもななみさんが不安になるのでしたら、僕にはもうひとつアドバイスがあります。