他の女性と何が違ったのか
もっとも、彼の立場としては、離婚後すぐに彼女の家に入りびたるのも憚られたらしい。会えない日や、連絡が来ない日もあり、この時期のみつさんはあまりメンタルが良くなかったようだ。
「当時は、些細なことでよく喧嘩していました。家に荷物がないから、何かあるとすぐ『俺は出て行く!』って言うし、私がそれを泣きながら止めるみたいな」
しばらくすると関係は安定し、自然と喧嘩もなくなった。家の中は、彼のもので溢れかえり、今では彼もみつさん一筋だという。
「遊び尽くしたみたいで、自分で言うのもなんですけど、私のことがめちゃくちゃ好きらしいです。女性から言い寄られることもあるけど、浮気するつもりが本人にない。『一番いい人が家にいる』『やっと一つのところに落ち着ける』って。本人的にも、そんな自分が不思議なんですって」
ほかの女性とみつさんは何が違ったのだろう。
気になるところだが、みつさんはあまり深くは考えていないようだ。
「なんでしょうね。そういうのって本能的なものでしょうから……」
(構成/ライター・インベカヲリ☆)
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