とはいえ、ピルを飲んでいても、生理の2日目あたりは出血量がやや多くなります。そんな時は、夜用で羽付きの生理用ナプキン[※2] を使用することはもちろん、シーツの上に赤色のバスタオルをひいて寝ることもありました。寝相の悪い私は、どうしても生理用のナプキンが就寝中にずれてしまい、下着やパジャマを汚しがちだったからです。しかし、それはそれで、「バスタオルからはみ出してはいけないのだ」と無意識に感じてしまい、かえって寝つきが悪くなってしまいました。これがまさに、冒頭にご紹介した「生理中の睡眠時の精神的・身体的な影響」だったのでした。

 3年前に低用量ピルの内服から避妊インプラントに切り替えてからは、生理の回数も量もさらに減少しました。その上、アメリカは生理用ナプキンよりも生理用タンポンが主流で、種類も豊富です。そのため、生理用タンポンを使うようになった結果、昼夜問わず経血モレの心配がなくなり、就寝時の心配はほとんどなくなったのです。その上、生理用ナプキンを使用することによるムレやかぶれもなくなり、生理中の不快感も、大幅に軽減されたように感じています。

もう生理用ナプキンには戻れない

 避妊インプラントの使用から3年目に入り、やや出血量や生理の回数が増えてきたため、生理用タンポンの使用頻度は増えましたが、「もう生理用ナプキンには戻れない」と感じています。というのも、生理用タンポンのストックを切らしてしまった時に、緊急事態として生理用ナプキンを使うことがありました。しかし、今までは平気だった、やや締め付け感を感じる生理用の下着と生理用ナプキンの独特のムレ感に身体が拒否反応を示し、ドラッグストアまでタンポンを買いに走ってしまったのです。

 これまでに、生理用品について友達と語り合ったことはありませんが、「どの生理用品がおすすめか」とたずねられたら、「生理用タンポン!」と心からおすすめしたいと思っています。日本では主流ではない上に、選択肢も生理用ナプキンほどありませんが、購入する[※3] ことは可能です。日中用から夜用、軽い日(出血量の少なめなとき)から多い日(出血量の多めなとき)用まで、用途に合わせて選択することができます。

次のページ タンポンへの意識が変わった