どんなサングラスを選ぶか
「近年は『目を守るため』に、レンズの機能性や紫外線カットの性能などを重視して選ぶ方が増えてきました」
国内の眼鏡業界で圧倒的なシェアを誇る「眼鏡市場」(本社・静岡市)の担当者は、こう明かす。以前はファッション目的がほとんどだったが、購入者の意識は変わってきているという。
それでも国内におけるサングラスの普及率は12%程度で、目のケアに対する意識はまだまだ低いのが現状だ。
同社では、安いもので8000円弱から紫外線対策ができるサングラスが購入できる。また、海外ブランドなど高級品もあるが、高価であれば紫外線を防ぐ性能が上がる、というものでもないという。
「眼鏡店ならば専門家の説明を受けられ、UVカット率なども詳細にわかり、安心かと思います。ネット通販でも品質表示法で表示が義務付けられているので、しっかりとした性能のサングラスだと確認できれば問題はないと思います」
(AERA編集部・大崎百紀)
「眼鏡市場」の担当者に聞いた、紫外線対策としてのサングラスの選び方
①UVカット率99%以上
②レンズの色は「薄め」が基本
濃い色のレンズだと暗さに反応して瞳孔が開きやすくなり、かえって紫外線が入りやすくなる危険性がある。「レンズの色が濃い=UVカット」ではなく、色の濃さとUVカット性能は無関係。
③顔にフィットして隙間が少ないデザイン
紫外線は、サングラスの横や下からも目に入り込む。隙間の少ない、フィット感のある形状が効果的。
④サイズは大きめがベター
サイズが大きいほど、カバーできる顔の範囲は広くなる。広範囲を遮光することで防御効果も高まる。
⑤「ファッショングラス」ではなく「サングラス」表記の商品を
「ファッショングラス」と表示されている商品には、UVカット機能の明記や保証がないことが多く、単なる見た目重視のアイウェアと考えた方が良い。紫外線対策用のサングラスには「紫外線透過率(例:UV400)」「可視光線透過率」などの表示タグが義務づけられている。表示タグを確認することが大切。