時東ぁみさん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
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 2000年代に「元祖・メガネっ子アイドル」として一世を風靡した時東ぁみさん(37)。今年デビュー20周年を迎えます。グラビアアイドルとして人気を博し、女優としても活躍。2007年には防災士の資格を取り、防災についても積極的に発信しています。インタビュー【前編】では、「メガネっ子アイドル」が誕生したきっかけ、恩人・つんく♂さんとのエピソードなどを聞きました。

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 時東さんは2005年、17歳のときに「ミスマガジン」の「つんく♂賞」を受賞してデビュー。一躍有名になったが、本人には芸能人になろうという気持ちはまったくなかった。

「何のオーディションを受けているのかもわからないまま、放課後に制服で受けに行っていました。メガネも、当時友達との間でアクセサリー的にだてメガネがはやったので、そのままかけていただけなんです」

 オーディションはトントン拍子に進み、4回目の審査で初めてつんく♂さんをはじめとした審査員と対面した。「歌を歌ってください」という課題では、ほぼ全員がハロー!プロジェクトの曲を歌う中、EXILEの曲を熱唱。そのときに撮った写真が「ベスト16」として「ヤングマガジン」に掲載され、そのとき初めて「『ミスマガジン』のオーディションを受けているんだ!」とわかったという。

「上位の審査に残った方は、『絶対に選ばれたい』という思いを持っている人がほとんどだったと思います。私は最初何のオーディションかも知らなかったぐらいですし、気持ちも楽だったので、自然体で臨めました。今考えると、そういうところが受け入れてもらえたのかもしれないと思います」

 この年は6人が選ばれ、時東さんは「つんく♂賞」を受賞。グラビア系の事務所に所属すると同時に、つんく♂さんの事務所との提携が決まった。オーディションでメガネをかけている候補者はほとんどおらず、時東さんも審査のときにつんく♂さんに「外して歌ってみて」「かけてみて」と言われて、結局メガネをかけた状態でデビューすることになった。

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