24年間所属したテレビ東京を6月末で退社する報道局の大江麻理子キャスター
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 24年間所属したテレビ東京を6月末で退社する報道局の大江麻理子キャスター。11年にわたりメインキャスターを務めてきた経済情報番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」への出演は3月28日が最後となり、別れのあいさつが反響を呼んだ。

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 エンディングで共演者から「11年を支えたもの」を問われた大江キャスター(46)は、涙をこらえながら「やっぱりここの仲間たち、チームワークですね。本当に良い仲間が多くて、毎日心を込めて番組作りをしていますので、そういうみんなの頑張りを絶対無駄にできないという、その気概で11年走ってきた気がします」と力強くコメント。さらに、「心強い仲間がいます。春からのWBSもお願いします!」と伝え、番組を後任の“仲間”に託した。

 これを受け、ネット上では「大江さんが仲間に恵まれたこと、一ファンとしてうれしい」「大江さんの言葉に感動。テレ東の報道局は温かい職場なんだろうな」といった声が続出。一方、フジテレビの元女性アナウンサーなどをめぐる一連の騒動を思い出した人もいたようで、「フジもテレ東の番組作りを見習ってほしい」との声も見られた。エンタメ誌の編集者が話す。

「今回、番組関係者を『仲間たち』と表現し、そんな仲間の頑張りを誇らしげに強調した大江さんですが、本当にいい環境でないと出てこない言葉だけに、対照的ともいえる“フジ騒動”を思い出した視聴者もいたのでしょう。ただ、バラエティー番組で重宝されていた頃の大江さんが露骨に男性ファンを意識した冠番組を持たされたり、手放しで『テレ東はフジとは違う』とは断言できない部分もあります」

 実際、2009年に深夜枠で放送された冠番組「麻理子の部屋」は、大江とかわいい動物が部屋で戯れるイメージビデオ的な内容で、のちにDVDも発売された。

大学卒業後の進路は報道志望

 大江といえば、フェリス女学院大学卒業後の01年にテレ東へ入社。大学時代に中国へ留学中、北朝鮮が日本の方向へ弾道ミサイルを発射して日本中が騒ぎとなる中、北京のニュース番組では全く報じられないことに気づき、“報道の裏側”に興味を持ったのだという。

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