ここまでは順調なスタートを切った宗山だが、もちろん課題がないわけではない。打撃では左投手に対する打率が1割以下であり、守備でもここまで3失策を記録している。ただこれは誰しもが通る道であり、慣れによって解消される可能性は高いのではないだろうか。大学卒のショートでは2017年に京田陽太(中日、現DeNA)がルーキーイヤーに149安打を放つ大活躍を見せている。さすがにこの数字はハードルが高いが、大学時代の京田と宗山を比べれば安定感は宗山の方が上回っていることは間違いない。ここから課題を克服してどこまで成績を伸ばすのか。ゴールデンルーキーのさらなる成長に注目だ。
(文・西尾典文)