さらにインターハイ3000m日本人1位で都道府県駅伝でも力走した細見芽生(銀河学院高卒)、都大路1区で3位だった長岡みさき(仙台育英高卒)など有望な1年生が入学しており、名誉挽回に燃えている。
さらに注目なのが、大東文化大だ。大学女子駅伝2大レースでの優勝はないが、『全日本』では2013年から12大会中10大会で2位、『富士山』でも2018年からの7大会中5大会で2位と常に上位争いを続けてきた。そして2レースともに2位だった昨年度のチームの主力が今年度はほぼ全員が残った。
個人能力では大学女子駅伝界トップの圧倒的な力を持つサラ・ワンジル(3年)と昨年3月の日本学生女子ハーフ優勝で『全日本』1区区間賞の野田真理耶(3年)の2人に加えて、川瀬真由(4年)、蔦野萌々香(3年)、平尾暁絵(3年)、相場茉奈(3年)と昨年の2レースに出走した経験&実力のあるランナーがズラリと揃う。間違いなく強い。名城大の牙城が崩れ、立命館大がメンバー再編が迫れている中、戦力充実の大東文化大がいよいよ悲願達成の年になるかも知れない。
この“3強”の争いが予想されるが、昨年度『全日本』9位から『富士山』では3位に食い込んだ日本体育大も力があり、『全日本』3位の城西大も上位争いに加わるはず。『富士山』4位だった拓殖大は、不破聖衣来(三井住友海上)が卒業したが、彼女の前を走った三宅優姫(2年)、磯﨑あゆみ(2年)、位田明優(2年)の元1年生トリオの成長が期待できる。まずはトラックシーズンで“誰が”力を伸ばすのか。チームの団結力アップと同時に、ニューヒロインの出現が期待される。