一方で、「そもそも、本人はアナウンサー業にこだわっていないのでは」と分析するのは女性週刊誌の芸能担当記者だ。
「昨年、インタビューで今後力を入れたいジャンルについて、『自分がこうなりたいっていうものがない』ときっぱり答えていたのが印象的ですね。そのときいちばん幸せな形を思い描いて挑戦したりしながら進んできたが、イチに戻った気がして、ジャンルも特に選ばなくてもいい、と考えているそうです。これまでの自分とは違う、新しいことに挑戦したいという強い思いがあるよう。現在は好き嫌いが分かれるタレントという印象はありますが、理想像がないならば、シフトチェンジをして、キャスターではなく個性派ママタレや情報番組のコメンテーターを務めても面白そうですし、需要もありそうです。モチベーションの高さやバイタリティに溢れた様子も伺えるので、違った形で勢いを取り戻すことはあると思います」
芸能評論家の三杉武氏は新井についてこう述べる。
「新井さんはもともと、美人ながらも気さくでサービス精神旺盛なところが人気を集めてブレイクを果たしました。もっとも、当時からあざとさやぶりっ子発言が槍玉にあげられたり、男性大物MCからの覚えがめでたいところなどからオヤジキラーといった見方をされたりもしていて、男性視聴者ウケは良い反面、一部の女性視聴者からは煙たがれていたフシもありました。さらに近年では、降板した番組のスタッフから渡された花束を、悔しさのあまり帰宅後に床に思い切り投げつけたと告白して物議を醸したり、最近も『ナゼそこ?』の卒業について自身のインスタグラムに投稿した文章が嫌味たらしいと一部で批判的に受け取られたりなど波紋を広げており、かつてのブレイク時の柔らかいイメージと負けん気の強さとのギャップに戸惑う人もいるのかもしれません。もっとも、本人として素直な心情を露わにしているだけで他意はないんでしょうし、ある程度の気の強さがないと芸能界の最前線ではやっていけませんからね。向上心にあふれて努力を惜しまない人なので、素の魅力や旺盛なバイタリティをよりフラットに発揮できる環境や立場でのさらなる活躍を期待したいですね」
下積みを経てブレイクした経験もあるだけに、どんな状況でも活路を見出し活躍の幅を広げていきそうだ。(丸山ひろし)