海水に突き出た部分では、まだ崩れているような場所もあった

「台風シーズンにはまた崩落もありそう」

 リングの足元では、海水に触れる護岸の一部が崩れていることが3月10日に発表された。会場内には海水を入れたエリアがあるが、波によって護岸の盛り土が浸食されたという。補修工事が行われたはずだが、その場所を確認すると、海水に突き出た部分はまだ崩れているようにも見えた。

 現場で作業をしていた人に聞くと、こう話してくれた。

「崩落が大きくニュースになったので、すぐに修復作業に入りました。しかし、夏の台風シーズンに波が高くなると、また崩落することもありそうです」

会場内はあちこちで作業中

 開幕10日前の4月3日時点で、参加国が独自につくるパビリオン42館のうち、建設完了は22館だけだという。工事の遅れが以前から指摘され、やっぱり未完成の状態でスタートすることになる万博。本当に完成した姿を見ることができるのは、いつになるのだろうか。

(編集部・今西憲之)

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