山口国体出席の途中で、博多帝国ホテルに立ち寄った美智子さま=1963年、福岡市

孫たちの成長に触れる穏やかな日々

 ご結婚から66年の歳月が流れた。昨年、美智子さまは右の大腿(だいたい)骨を骨折したが、上皇さまがそうした美智子さまを気遣われながら、穏やかな日々をお過ごしだという。 

 この2月には4カ月ぶりに私的に外出され、上皇さまとともに葛西臨海公園に1時間ほど滞在し、水仙や梅の花を楽しまれた。

 孫である天皇ご一家の長女の愛子さまは、社会人生活も2年目に入り、皇族として地方公務にも臨むなど忙しい日々を送りながらも、節目にはおふたりにのもとを訪れている。そして4月6日には、筑波大学生としての新生活をスタートさせた秋篠宮家の長男の悠仁さまが、高校卒業と大学入学のあいさつのためおふたりの住まいである仙洞御所を訪れた。

 愛子さまや秋篠宮家の次女の佳子さま、そして悠仁さまら孫と過ごすあたたかな時間をおふたりは何より楽しみにされていることだろう。

(AERA 編集部・永井貴子)

太平洋戦争末期に上皇さまが疎開生活を送った旧日光田母沢御用邸の思い出を懐かしみながら、仲睦まじく手をつなぐおふたり=2024年5月28日、栃木県日光市、JMPA
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