──そんな思いをさせられている検察に戻りたいですか?
被害者に力添えできる検事の仕事は意義があり、生き甲斐でしたので、また仕事をしたいという気持ちはあります。しかし、加害者を守り、被害者である私を蔑ろにし、傷付け続ける検察組織では、また同じ被害を受けるに違いないという恐怖で、復職などできません。
※この取材直後、被害者の女性は、代理人弁護士を通じて、副検事の不起訴処分などを伝えられ、言葉を失くし、号泣した。大阪高等検察庁は、副検事が事件の参考人として検察官から聴取を受けたことを北川被告に伝えていたことや、職場で女性の名前を伝えていたことは不適切な行動だったとして、3月19日付で戒告の懲戒処分とした。
(構成/編集部・野村昌二)
※AERA 2025年4月14日号より抜粋