「映画の舞台である小樽出身です。今は遠く離れたところで暮らしていますが、うら寂しい、でもほっこり温かい故郷の雰囲気が伝わってくる映画です。主人公が、最愛の人を失くしてしまうということは悲しいですが、不思議な縁をきっかけに必死に前を向こうとしていく姿がとても美しく、勇気づけられます。何度も見返したくなる映画です」(50代、女性)
「当時映画館で観ました。どうしようもなく切ないストーリーに心を掴まれてその後も何度も観ました。大好きな映画です。観て来た映画の中でベスト3に入るくらい好きです」(50代、女性)
「18歳頃に観た映画で、最初観た時は普通の恋愛映画よりも凝っているなぁ、という程度だったのですが、その後浪人時代に、予備校の先生がこの映画についてすごく語っていて、その考察でこの映画の深さを知って、何度も観ました。特にラストの、“失われた時をもとめて”のワンシーンは、その意味を知るとたまらない切なさがあります。
中山美穂さんを好きになったきっかけの映画でもあります。その後、ドラマ『眠れる森』『Love Story』にもハマり、何度も観ました。少し大人で、憧れの女性でしたので、とってもとっても残念です。この悲しみは、過去の作品を見返して、少しずつ消化していく他なさそうな心境です」(30代、女性)
一人二役を演じ切った中山美穂さんは、この映画でブルーリボン賞をはじめ、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭など数々の主演女優賞を受賞。ファンの記憶にも、記録にも残る名作となった。