
それでいて、テーラードジャケットは襟や裾、袖口などにステッチを入れて、フォーマル感を崩さない。マリンスタイルといえば、カジュアルなリゾート感が強いが、愛子さまは公務という「仕事」の場にふさわしいフォーマルさと控えめな装いを崩さない。
あくまで主役は式典ととらえる聡明さと芯の強さがにじむ装いだと、石原さんは言う。
佳子さまの清楚なマリンスタイル
研究船の進水式といえば、秋篠宮家の次女の佳子さまも2015年6月に、山口県下関市の造船所であった海底広域研究船「かいめい」の命名・進水式に出席している。
このときの佳子さまは、まだ20歳の大学生。初めておひとりで泊まりを伴った地方公務だっただけに、やや緊張しながらも一生懸命に取り組む初々しい様子に話題が集まった。
進水式という海にちなんだ公務だけに、佳子さまもマリンカラーの装いで臨んだ。
淡い水色のワンピースに、ショート丈のジャケットに靴とバックを白でそろえた清楚なマリンスタイルが好印象だと石原さん。
「ご自身が華やかな存在感をお持ちだという意識がまだ薄く、ご自身のスタイルを手探りで模索されていた時期だと思います。そのためか、ボタンや襟のデザインと胸元につけたリボンのブローチもすべて小さく控えめ、小物とメイクも飾り気がない可憐さがまぶしいほど魅力的です」

雅子さまは皇后の「風格」
そして、海と縁の深い公務といえば、天皇、皇后両陛下が担う「四大行幸啓」のひとつである「全国豊かな海づくり大会」だ。
同大会のため24年11月に大分県を訪問した際の雅子さまは、鮮やかなトルコブルー、23年9月に北海道を訪問した際は白と紺のバイカラーというマリンスタイルの装いだった。
トルコブルーのセットアップは、襟元のパイピングのデザインが、そして白と紺のお召し物も襟のバイカラーの切り替えがちょうどセーラー服のネッカチーフ風のデザインで、さり気ない大人のマリンスタイルを感じさせる、と石原さんは話す。