
天皇、皇后両陛下の長女の愛子さまが3月19日、北極域の研究船の命名・進水式に出席され、そのマリンカラーの装いが話題になった。皇后雅子さまや秋篠宮家の次女の佳子さまも、「海」にかかわる公務にマリンファッションで臨んでおり、公務の内容を意識して装いを選ぶ女性皇族方の気遣いがうかがえる。
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3月19日は、都心でも朝から雪やみぞれが降って積雪を観測。調査船「みらいⅡ」の命名・進水式の会場となった横浜市内の造船所周辺も、午後1時過ぎまではポツポツと雨が続いていた。
ところが、愛子さまが会場に到着した午後2時過ぎには太陽が顔を出し、やがてさわやかな青空に。そこに、淡い水色のマリンカラーのセットアップ、パンプスの愛子さまが姿を見せた。
愛子さまが連れてきたかのような晴天に、式典の関係者のひとりが愛子さまに、
「愛子さまが晴れさせてくださいました」
と喜びを語ったほど、会場の空気は明るくなった。
青空とおそろいのような愛子さまのセットアップについて、長年パリコレの取材を続けてきたファッション評論家の石原裕子さんは、昨年から流行が続いているライトブルーを意識しながらも、その青色の中でも落ち着いた色味とデザインを選ばれている点がさすが、と話す。
「これまでの公務を拝見していますと、愛子さまは穏やかなイメージでありつつも、意外に歩幅が広く、アクティブに動かれます。そのため、スカートは複数枚の布を縫い合わせた6枚から8枚はぎで、裾はほんのすこしフレアに広がる立体的な仕立てが多い。若々しさを象徴するような、動きやすさを備えたデザインと言えましょう」