そんな中、先月発売の一部女性週刊誌が、4月クールのTBS系日曜劇場「キャスター」にのんが出演すると報道。彼女が演じるのは、14年の「STAP細胞事件」の小保方晴子さんを彷彿とさせるキャラクターで、すでに出演シーンの撮影を終えたと伝えられている。
現時点でTBSからのんに関する発表はないが、ネット上ではのんのファンから歓喜の声が続出。同時に、「テレビなんか出なくても、ほかで仕事をするたびに着実に評価を高めている才能ある女性です」「扉を閉ざされた中でも、決して諦めることなく、映画、音楽、アート、ブランドと自ら居場所をつくり、一歩ずつ表現の場を広げてきた。30歳そこそこでこんな経験を積んでいる人気俳優はそうはいない」などと彼女の才能と努力を称える書き込みも目立つ。
のんのエージェントがSTARTO社長に
近年の芸能界の変化やのんの「キャスター」出演報道について、前出の平田氏が言う。
「近頃は、旧ジャニーズ事務所の性加害問題やフジテレビを巡る騒動などにより、芸能界やテレビ業界のこれまでの有り様に世間から疑問の声が上がっていますし、24年には公正取引委員会が芸能人にヒアリング、事務所にアンケートを行うなど、芸能人と芸能事務所の関係などについての実態調査を実施。さらに、のんさんのエージェントを務めている福田淳氏がSTARTO ENTERTAINMENTの社長に就任しました。もちろんこのタイミングで“TBSからのんさんに出演オファーがあった”というのが大前提にはなりますが、こうした影響も取り沙汰されています。
『キャスター』への出演により、『のんさんが民放地上波の連続ドラマに出演した』という“前例”ができるのはやはり大きいですよね。それによって他局やほかのドラマの制作サイドも以前よりオファーしやすくなるでしょうし、ましてや出演するのが人気ドラマ枠である『日曜劇場』となればなおさらのことです。今作で視聴者や業界関係者の印象に残る演技を見せれば、さらなるオファーもあるのではないでしょうか」
長らく民放出禁状態にあっても、持ち前のバイタリティーや発信力で活動の場を自ら広げてきたのん。今後、「あまちゃん」級のフィーバーが再び巻き起こるかもしれない。
(小林保子)

