
約11年ぶりとなる民放キー局ドラマへの復帰報道が注目を集めている俳優でアーティストののん(31)。先月には“背中全開”のコーディネートをSNSで披露し、「大人セクシー」と大きな反響を呼んだ。
先月、ミラノコレクションを訪れたのんは、自身のインスタグラムに「MaxMaraのショーを観に。情熱的なエレガンスを感じる、とても素晴らしいコレクションだった」とつづり、大胆に背中がほぼ全面見えるトップスと美脚を覗かせるスリット入りのスカートを合わせたモノトーンコーデを投稿。大人っぽい表情も印象的なショットであり、コメント欄には「大人な雰囲気」「いろんな顔があって素敵です」などと賛辞が集まっていた。
近年、音楽活動も盛んなのんだが、俳優としては主演を務めるネットドラマ「幸せカナコの殺し屋生活」が2月28日からDMM TVで配信され、同サービスの再生数ランキングで連日1位を記録。
さらに、大ヒット映画「シン・ゴジラ」(2016年)などで知られる樋口真嗣監督が手掛けるNetflix映画「新幹線大爆破」(25年4月23日から配信)で、新幹線「はやぶさ」の運転士役を演じることも発表された。
のんといえば、前所属事務所からの独立騒動を経て、16年に芸名を能年玲奈から改名。その後、テレビへの露出が激減したが、映画やCMには出演していた。
なお、改名後に放送された地上波の出演ドラマは、20年11月放送の10分ドラマ「怖い絵本 その1『いるのいないの』」(NHK Eテレ)のみで、今月25日に放送予定の「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ シーズン3『換身』」(NHK BSプレミアム4K)への出演や、4月26日放送予定の「地震のあとで」(NHK総合)の第4話「続・かえるくん、東京を救う」での声の出演も控えているが、いずれもNHK。
民放キー局で最後に出演したドラマは、14年4月に放送された「世にも奇妙な物語'14春の特別編」(フジテレビ系)内の「空想少女」が最後で、10年以上も“民放ドラマ出禁”状態が続いてきたのだ。
“事務所と揉めたタレント”扱いづらさも
芸能ジャーナリストの平田昇二氏が話す。
「のんさんは能年玲奈時代に出演した13年度前期放送のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインを務めてブレークを果たし、14年8月公開の主演映画『ホットロード』で『第38回日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞。その後も映画『私をくいとめて』や『さかなのこ』、主演、監督、脚本を手掛けた『Ribbon』、主人公・すずの声を演じたアニメ映画『この世界の片隅に』や舞台、CMなどに出演しました。
演技力やクリエーティブな才能が評価を受ける一方、双方にそれ相応の言い分はあるんでしょうが、結果的にのんさんに関しては“所属事務所と揉めたタレント”といったイメージもついてしまって、扱いづらさを感じる業界関係者がいたのも否定はできないでしょう」