
昨年11月に初のスタジアムライブ「スカパラ甲子園」を開催し35周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラ。5月31日から始まる47都道府県ホールツアーでは36年目の新たな姿を披露するという。AERA 2025年3月24日号より。
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――東京スカパラダイスオーケストラは海外でも人気を博すimaseや幾田りら、Saucy Dogの石原慎也といった若手のアーティストとも精力的にコラボを続けている。
加藤隆志(以下、加藤):imaseくんはライブでバッタリ会ったとき、彼の方から「歌わせてください」って言ってきたんです。
谷中敦(以下、谷中):そう、初対面で「いつかスカパラさんで歌わせてもらうのが夢です」と言われたんです。ちょうど歌える人を探してた時期だったし、屈託ない感じがいいなと思って、数週間後にオファーして実現しました。
加藤:imaseくんもそうだけど海外でインタビューを受けると「幾田りらが歌っているのはどういうことだ!?」とか、こないだスカパラで台湾に行ったときは「なぜ菅田将暉が歌っているのか」というのをすごく聞かれました。J-POPが海外で注目される今、J-POPシーンをスカに取り入れた、スカパラにしか表現できない音楽を海外に発信していけるのは強みだと思いますね。
ゲストに楽しんでもらいたい
――昨年11月には初のスタジアムライブ「スカパラ甲子園」を開催。桜井和寿(Mr.Children)や、SUPER EIGHT、菅田将暉、ムロツヨシなど過去にコラボしたアーティストたちが駆けつけ、35周年をともに盛り上げた。
谷中:なんか、あの日は神がかっていて、全てが奇跡のようにうまく作用して……お天気もそうです。ギリギリまで雨の予報だったんですけど、雲が甲子園をまたいで分かれて、本番中は一滴も降らなかった。
茂木欣一(以下、茂木):あれはびっくりしたね!
谷中:なにより参加していただいたゲストの方々が、僕たちがいない場所でも、みんなで楽しんだり、仲良くしてくれていた。本当にパラダイスが作れたんだなと思って、それがものすごく嬉しかったです。
NARGO(以下、ナーゴ):ただただ、感謝しかないですね。本番当日は自分も必死だからそこまで周りを見られなかった。だけどあとで映像を見返すとあれだけのゲストの方を迎えられて、形としてちゃんと残せた喜びと感謝で、今も噛みしめています、あの一日を。