「この年齢で恋愛すると、結婚や出産とか、そういう方向にいかねばならないんじゃないか、とか……。これが高校生だったら、“まずはお試しで一週間付き合ってみる”みたいにもっとカジュアルな感じの恋愛もできるんだろうけど、30代後半となると、将来を見据えての恋愛しかしてはいけないような感覚になっていたのかな。本当は今日付き合って、明日別れてもいいはずだし、もっと自由でいいはずなのに。自分で自分に、勝手にルールを課しているところがあったんだと思う」
身体的には“おおごとではなかった”という卵子凍結だが、心境においては自分でも驚きの変化があった。
「気づけば“妊娠って気になる……! 私、子どもを産んでみたい”って思っている自分がいたんです。卵子凍結する前は、思ってもみなかったことでした。純粋に恋愛を楽しみたいから卵子凍結をしたんだけど」