齋藤早苗さん(右)、齋藤剛さん(撮影:篠塚ようこ)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年3月24日号では、食と美容のコンサルティングの齋藤早苗さんと官公庁臨時事務職員の齋藤剛さん夫婦について取り上げました。

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夫38歳、妻28歳のときに結婚。次男(15)と3人暮らし。

【出会いは?】知人の紹介。当時、夫は「このまま独身だろう」と思い、妻は周りが結婚を決めていく中で「このままじゃマズイ」と思っていた。

【結婚までの道のりは?】出会って1カ月で結婚を決めた。その4カ月後、妻の住まいの契約が切れるタイミングで一緒に暮らし始めた。

【家事や家計の分担は?】料理は妻、それ以外の家事は夫が基本的に担当。財布は一つで、個々の出費はそれぞれが出している。

妻 齋藤早苗[48]食と美容のコンサルティング

さいとう・さなえ◆1977年、兵庫県南あわじ市生まれ。総合病院や公立保育園で栄養士として勤務したほか、飲食業界での接客業や営業に従事。障害をもつ次男が5歳の時に自宅で料理教室を開き、親子の自然体験イベントも開催。2024年9月からハーブピーリングの技術を使ったエステ業を始めた。25年春、サーモン養殖業を起業予定

 夫とは10個年齢が離れています。価値観のすり合わせが必要なことがありますが、教育お金など太軸の価値観は似ていると感じています。

 現在15歳の次男は、ソトス症候群の障害を持って生まれてきました。次男の療育を熱心にしていた時や、高校進学を寮のある地方の支援学校に提案した際も、夫は理解を示してくれました。

 私の目標は、息子を納税者にすることです。長男は大学卒業後、自立すると思います。同じように次男も働いてお金を稼げるように育てたいと考えています。彼が一生楽しく過ごせるシステムを作ることが使命だと思っています。

 現在、縁あってサーモンの養殖を開業準備中です。将来、次男が居心地良く働ける環境にしたいなと。ゆくゆくは障害を持った人たちが就職する場にもしていきたいですね。

 夫は事業計画書の作成を手伝ってくれるなどビジネス面でフォローをしてくれています。過去にあった離婚の危機を乗り越え、今は私にとってのベストパートナーです。

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