
メイクで人生を変えていくヒロインを描いた「女神降臨」。主演のKoki,さんと主題歌を担当したKucciさん、Z世代の二人が語る夢、家族、これからとは──。AERA 2025年3月17日号より。(Koki,さんのお名前は「o」の上に「‐」が正式表記)




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――映画「女神降臨 Before 高校デビュー編」(3月20日公開)と「女神降臨 After プロポーズ編」(5月1日公開)は韓国のウェブコミックが原作だ。さえない女子高生・麗奈(れいな)がメイクの力で人生を切り開いていく。
Koki,:原作は中学時代に友人に薦められてからファンでした。麗奈役をいただいてまず、すっぴんの彼女をどう演じたらナチュラルかを考えました。「家で脱力しているとき人はどういう目になっているかな」「口は半開きかな」とか、研究しました。
Kucci:Koki,さんの麗奈、めちゃくちゃかわいかったです!
Koki,:うわあ、ありがとうございます。Kucciさんの音楽も本当に素敵です。私まだ全編を通して1回しか観ていないのに、歌詞を見ただけでメロディーがすぐ思い出せるんです。
Kucci:嬉しい! 今回は先に脚本を読ませていただいて曲を書いたんです。主題歌の「ときめき」には麗奈がコンプレックスや自分の隠したい部分に向き合って、その先にみつけるものを肯定してあげたい、という思いを込めました。
Koki,:私はメイクが好きなところとか、落ち込むとドーンと暗くなるとか、ちょっと麗奈に似ているところがあるんです。でもホラー好きという部分は違った。私、ものすごく怖がりなんです! だから360度(ホラー漫画家の)伊藤潤二さんのグッズや絵で埋め尽くされた麗奈の部屋には一人で入れないです(笑)。
新しい自分に出会える
Kucci:私もホラーはわからない分野ですが、メイクは大好き。高校時代からYouTubeや雑誌で研究してきました。
Koki,:私は中学生のころ姉が教えてくれたのが最初です。メイクって新しい自分に出会えることだと思うんです。アイラインやリップだけでもガラッと印象が変わるから楽しい。
Kucci:メイクするとやっぱり気分が上がりますよね。内面からの自信ももちろん大事だけれど、メイクも自分に自信をくれる重要なツールだと思います。
