一方、2024年1月にイングランド2部のカーディフへ完全移籍し、ベルギーのコルトレイクへレンタル移籍中の25歳の左利きのCB角田は、加入直後にレギュラー定着も負傷による長期離脱。今年に入って戦列復帰を果たしてスタメン起用もされているが、2部降格となれば選択を迫られることになる。藤井、角田ともにベルギー国内での移籍が大いに考えられるが、Jクラブとしても高い実力を持つCBは喉から手が出るほど欲しいところ。調査に乗り出すはずだ。

 そのほか、町野修斗(キール)や藤本寛也(ジル・ヴィセンテ)、三好康児(ボーフム)、常本佳吾(セルヴェット)といった面々の動向も気になるが、果たしてJクラブからのオファーは届くのか。今後、Jリーグが秋春制に移行すれば、さらに日本と海外との移籍が活発化することが予想されるが、それは決して「行く」だけではなく、「戻って来る」ことにも繋がるはず。今年も多くの元海外組が、Jリーグを盛り上げてくれるはずであり、今季の優勝争いを大きく左右することになるかもしれない。

(文・三和直樹)
 

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