ロスの山火事での”善行”アピールに広がる嫌悪感
一方、メーガンさんのネットフリックスの新番組「ウィズ・ラブ メーガン」はロサンゼルスの山火事により3月4日に放送が延期された。ARO(アメリカン・リビエラ・オーチャード)は、新番組公開に合わせて商品の販売が始まるという。ただ店舗の場所はダラスとフィラデルフィアで、ニューヨークや地元ロサンゼルスではない。また高級デパートではなく、規模は巨大だがスーパーマーケットである。

2025年2月9日、カナダ・バンクーバーで開催されたインビクタス・ゲームズの米国対イスラエルの車椅子バスケットボール決勝戦を観戦したヘンリー王子とメーガンさん(photo ロイター/アフロ)
ここにジャムやハチミツなどが並ぶが、ネットフリックスの人気番組「イカゲーム」などの関連グッズと一緒だという。また、これらの食品の製造工場や原材料が不明である。メーガンさんの住むモンテシト近郊の農場経営者も心あたりがないというが、今のところ、メーガンさんからの説明はない。
メーガンさん新ブランドへの疑問視が強まる
またエクスプレス(オンライン)によると、メーガンさんは「ウィズ・ラブ メーガン」の放送延期中に、ネットフリックスに「山火事で人道的活動で活躍した自分の映像を加えるように」と申し入れたという。しかし、ネットフリックス側は多くの人が公表することなく救援活動を行うので、特に入れる必要はないと反対。納得できないメーガンさんが引かず、もめたという。
そもそも放送予定の3月4日は時期尚早で、再延期すべきとの声も上がる。山火事の被害状況を考慮すれば、贅沢な「おもてなし」は5,6月ほどの公開が適切と言われる。さらに2月18日には、メーガンさんは新ブランドを「ARO」から「As Ever(アズ・エヴァ―)」と改名することを発表した。「これまで通り」との意味だそうだ。果たして内容も期日も疑問視され、名称まで変更された。この先どうなるのだろうか。
(ジャーナリスト 多賀幹子)
※AERAオンライン限定記事