アメリカのトランプ大統領(78)がヘンリー王子(40)とメーガンさん(43)を快く思っていないことはよく知られている。一方、メーガンさんも結婚前から大統領を「女性差別者」と嫌っていて、トランプ大統領の返り咲きが決まった頃から、両者の関係に注目が集まるようになっている。

【写真】トランプ大統領、ヘンリー王子をアメリカから追放しないのはなぜ?

メーガンさんとトランプ大統領は”犬猿の仲”

2025年2月8日、カナダで開催されたインビクタス・ゲームズ2025の開会式に出席したヘンリー王子とメーガンさん(photo アフロ)
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 ヘンリー王子は暴露本『スペア』の中で薬物を経験したことがあると告白しているが、アメリカは麻薬使用者には原則ビザを与えない国だ。にも関わらず、なぜ王子が住み続けることができるのか。そんな声に対し、トランプ大統領は、「王子を特別扱いしない。アメリカからの追放も視野に入れる」と明言していた。

 だが先日、トランプ大統領は「ヘンリー王子は放っておく。彼は妻のことで十分に苦労している。メーガンはひどい人だ」と話している。ヘンリー王子の国外追放を予測した人たちは、「拍子抜けした」「トランプらしくない」と漏らしたと言われる。

トランプ大統領が心変わりしたワケ

 トランプ大統領はなぜ心変わりしたのか。デイリーメール(オンライン)によると、チャールズ国王(76)がこの決定に中心的な役割を果たしたという。

2025年2月20日、チャールズ国王とカミラ王妃は、ロンドンのバッキンガム宮殿で行われた世界中で人道的活動に貢献した傑出した個人や団体を祝うレセプションに出席した(photo ロイター/アフロ)

 チャールズ国王は、父親としてヘンリー王子を愛しているものの、王子らはあまりに英王室にダメージを与えている。例えば、オプラ・ウィンフリーのインタビューでは、メーガンさんが「アーチーの肌の色を探られた」と王室内での人種差別をほのめかし、ネットフリックス「ハリー&メーガン」では、伝統ある礼儀作法コーテシ―はアメリカではエンタテーメントに過ぎないと大げさなジェスチャーで真似ている。さらにヘンリー王子は『スペア』で、キャサリン妃(43)を「型にはまった女性で、カメラに向かって笑うしか能がない」と決めつけている。昨年12月「エクスプレス」紙の調査によると、ヘンリー王子のイギリス帰国に反対するイギリス人の割合は95%に達している。

2024年12月7日、壊滅的な火災から5年半が経ったノートルダム・ド・パリ大聖堂の再開式典当日、パリの英国大使公邸でウィリアム王子と会談したトランプ大統領。終始穏やかな雰囲気だった(photo ロイター/アフロ)
 

ウィリアム皇太子とも穏やかな交流

 チャールズ国王とトランプ大統領は手紙のやり取りをする親しい間柄だ。ちなみにメラニア夫人(54)も国王と文通しているそうだ。トランプ大統領は、チャールズ国王の意をくみ、「王子をイギリスに返さない」と決めたのだ。チャールズ国王が高齢でがんを患う現在、さらなる心労を与えたくないという思いもあっただろう。だが、そもそもヘンリー王子は大統領にとって、それほど大きな懸案事項ではないのだろう。

 そんな状況の中、ヘンリー王子はインビクタスゲームのスピ-チの中で「世界の道徳心の弱さ」について話している。これは大統領への挑発と捉えられた。すると「大統領はいつでも気が変わる」「王子が罪を逃れるにはほど遠い」と警告する意見があちこちから噴出している。

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メーガンさんのロサンゼルスの山火事での”善行”アピール続く