天羽:最近は国内外の暗号資産取引所において、またNFTの取引量が増えてきているんです。。これはその取引所でNFTで取り引きすると、取引所のポイントが発行されることが理由のひとつと言えるでしょう。そのポイントをもらうためには、たくさんNFTを取り引きしておく必要があって、そのポイントがトークンに替えられるという流れがあるんです。私はweb3業界に5年くらいいますが、ブームが訪れるときは一瞬なので、情報を把握して、用意をしておかないといけないと常々感じています。NTT、KDDI、メルカリ、楽天、SONYなど、さまざまな日本の大企業がweb3、NFT事業に参入をはじめており、私が先頃『新・NFTの教科書』を編著したのも、そういった情報のアップデートの必要性を感じたことが理由です。
時代はWeb2.0からweb3の時代へ。最低限の用語を理解する

MOMO:恥ずかしながら、いまだにweb3とNFTという言葉がよくわかっていないんですが・・・。
天羽:これは私も皆さんによく聞かれる質問なので、簡単に説明しますね。まず、インターネットを中心としたWeb2の時代というのがあり、これはGAFAM(米国のIT産業を代表するGoogle、Apple、Facebook=現meta、Amazon、Microsoftの総称)を中心とした大企業が情報やデータを独占していた社会でした。対してNFTが使用されるweb3が普及した社会はどのようなものかというと、その情報やデータが1人ひとりに帰属、民主化されていくというものです。デジタル上にお財布(ウォレット)を持って、そこに自分のものだということを証明する免許証のようなIDが紐づき、エンタメや金融、行政などさまざまなアプリケーションに接続するイメージです。そして1人ひとりが所属するコミュニティも多様化が進んでいきます。