「立浪和義前監督の構想から外れたのもあるが、一昨年に2000安打を達成してからはモチベーションも低く感じた部分もあった。安打を打つ能力は球界屈指だけに意地を見たいところだが……」(中日OB)

 先述の通り、昨季は代打の出場が主となり出場は75試合。打率.198(116打数23安打)、5打点、1盗塁と2010年の入団以来、ワーストの成績に終わった。チームでの立場は厳しいが、井上一樹新監督はベテランの復活を期待している。

「気持ちが大きく左右するタイプ。長く知っている井上監督のため、必死にやってくれると信じている。春季キャンプは二軍スタートでマイペース調整ながらコンディションは良いらしいので期待したい」(中日OB)

「辞めるのはいつでもできる。やーめた、と思えば終わりなんで」(大島)と語るなど、今季40歳を迎える男の現役への気持ちは切れていないようだ。

 ソフトバンク・武田は昨年4月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、プロ入り後初めて登板ゼロに終わった。今シーズンの夏前の復帰を目指してリハビリに取り組んでいる。

「今年で32歳という年齢に加え、4年契約が今年で終了。宮崎日大高出身の九州ご当地選手で期待は大きいが、最低でも今季中に投げられることを証明する必要はあるだろう」(ソフトバンクOB)

 2011年のドラフト1位右腕は、1年目から8勝を挙げ、2015年に13勝、翌16年にも14勝と早くから“エース級”の存在となった。しかしその後は故障に悩まされ、昨年4月に大きな決断をした。

「真面目で研究熱心なのでチームを支える大エースになれると思った。本人が最も苦しく悔しい思いをしているはず。リハビリに地道に取り組んでいるのを誰もが知っているので、完全復活を期待したいとは思います」(ソフトバンクOB)

「今年は絶対にやってやるという強い気持ちがあるので……」(武田)と語り、オフには米国でリハビリを行うなど前向きな姿勢は失わない。

次のページ
3人はどんなシーズンを送るのか…