問題はヨーロッパで終結するでしょう。少し前までは、中国とアメリカこそが世界の対立軸だと言われていました。もし本当に中国とアメリカの対立が起きていたら、もちろん日本は難しい状況に陥っていたでしょう。しかしそうはなっていません。いま起きているのは西洋世界の終焉です。
第1次、第2次、そして第3次世界大戦が、すべてヨーロッパを中心に起きているというのも非常に興味深い点です。おそらくこの戦争が終わった後は、多極化した世界が現れて、脱西洋化した世界になるはずです。そうなると、日本は非常に理想的な立場に置かれることになると思います。
というのも、日本というのは西洋側にいる国なのに歴史や文化的に非西洋の国だからです。そんな国は他にほとんど存在しません。アメリカ覇権が終焉した世界では、日本は交流の場となり、有望な協力の地となりうるでしょう。
最後に大事なことをひとつ。日本はもっと子どもをつくらないといけないですね。世界の問題というのは戦争ではなくて、むしろ出生率だからです。
(構成/編集部・三島恵美子、通訳/大野舞)
※AERA 2025年2月24日号より抜粋
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