ドラマ「御上先生」で好演している常盤貴子
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 今期のドラマの中で、ひときわ注目されているのが松坂桃李主演の日曜劇場「御上先生」(TBS系)だ。視聴率も第4回まで2桁をキープしており、評判も上々のようだ。

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 本作は文科省のエリート官僚が高校3年生の担任教師となり、生徒たちと日本教育にはびこる腐った権力へ立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。回を追うごとに謎が深まっていくと同時に、点と点がつながっていく展開が視聴者を引きつけている。そんな中、キャストで注目を集めているのが、元教師・冴島悠子を演じる常盤貴子(52)だ。

 同僚教師との不倫をリークされたことで学校を退職し、現在はコンビニのパートをしている女性の役だが、物語のキーとなる殺人事件の犯人の母親であったことがわかり、SNSでは「本当は不倫ではなかったのでは」「セリフが意味深」など、考察合戦が繰り広げられている。

「当初から視聴者の間では、常盤さんが配役されたのだから脇役では終わらないだろう、とささやかれていました。今のところ、不倫で退職を余儀なくされた形ですが、何か大きな闇に巻き込まれ、学校から排除されてしまった可能性もありそうです。職を追われ、子どもは殺人犯となる複雑な役ですが、コンビニでは覇気がなくため息まじりに商品を陳列する姿など、“疲れた中年女性”の雰囲気をうまく醸し出しています。SNSでは、常盤さんについて『以前よりふっくらした』と指摘するコメントも目立ちますが、このふくよかな感じが役柄に見事にマッチしているように感じました。ネット上でも『パッと見、常盤貴子だとわからなかった』という意見も多く上がっています」(テレビ情報誌の編集者)

 同じく日曜劇場「とんび」(TBS・2013年)で、内野聖陽の妻役を演じた常盤だが、その役が今回のドラマ起用にも影響しているようだ。「御上先生」のプロデューサーはインタビューで「(『どんび』のときの常盤は)すごく愛情深い役だったんですけど、冴島悠子も実はこのドラマの中で、ある種、愛の化身というか、愛を一番表現できるキャラクターとして存在している」と明かしていた(「シネマトゥデイ」1月26日配信)。

 最近では、能登半島でのボランティア活動でも話題となった。能登は自身がかつて出演した朝ドラ「まれ」(NHK・2015年)の舞台だったこともあり、炊き出しや泥かきなどの活動で復興支援を積極的に手伝っている。1月29日に訪れた際は北陸放送の取材に対し、「タレント来ました、ドーン!みたいな感じじゃなくて、皆さんとお話が出来る距離感でやれたらまた良いなと思っていた」と話し、年に2~3回は足を運びたいと話していた。

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嫌なものは嫌だと言えるようになった