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今週末にかけては次第に気温が上がり、関東や東海など3月並みの暖かさとなる所があるでしょう。花粉の飛散量が次第に多くなりそうです。15日(土)と16日(日)は東京で「やや多い」飛散、静岡では「多い」飛散となるでしょう。花粉症の方はマスクなどで対策を。

15日(土)と16日(日)は花粉の飛散量が増える所も

今シーズン、東京都ではスギ花粉の飛散開始が早くなりましたが、2月に入ってから強烈な寒波の影響で厳しい寒さの日が多く、花粉の飛散はほとんど増えていませんでした。

ただ、今週末にかけては次第に気温が上がり、関東や東海など3月並みの暖かさとなる所があるでしょう。花粉の飛散量が次第に多くなりそうです。東京では15日(土)と16日(日)は「やや多い」飛散となる見込みです。静岡では13日(木)から「やや多い」飛散となり、15日(土)と16日(日)は「多い」飛散となるでしょう。

花粉シーズンが本格化してきますので、花粉症の方はしっかりと対策をしてください。

2月下旬からスギ花粉がピークになる所も

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スギ花粉が非常に多く飛ぶピークの時期は、福岡・高松・東京で2月下旬からの見込みです。3月上旬から中旬には、広島、大阪、名古屋、金沢、仙台など広い範囲でピークとなるでしょう。ピークの期間は10日から1か月ほど続く見込みです。

また、ヒノキの花粉のピークはおおむね3月下旬から4月上旬になるでしょう。期間は5日から2週間ほど続く見込みです。

強い風が吹く日や、急に暖かくなる日には、花粉の飛散が極めて多くなり、1平方センチメートルあたり100個以上観測される日がありそうです。花粉情報や気象情報を確認して、万全な対策を心がけましょう。

花粉飛散傾向 例年に比べ非常に多い所も

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今シーズンの花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、四国・近畿は非常に多い所もあるでしょう。ピーク時には例年以上に万全な花粉対策が必要になりそうです。

花粉が飛びやすい条件

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花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。

① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。

② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。

③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。

花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。

外出時の花粉対策

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花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

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