ロサンゼルスの連邦裁判所

「隠れるようにずっと電話をしていた」

 大谷が投打の二刀流で圧巻のパフォーマンスを見せていくにつれ、水原被告は大谷の「相棒」として、米国でも人気者となっていった。唯一無二の道を突き進む大谷を水原被告は献身的に支えていたように見えたが、スポーツ紙の記者は22年ごろから「ある異変」を感じていたことを明かす。

「水原被告が球場にいる時、ずっと電話をしていたんですよね。ロッカー裏に隠れるような感じでした。大谷の関係者との橋渡し役で忙しいのかなと思ったら、日本ハムの球団幹部やスポーツメーカーの人が『一平に電話が全然つながらないし、折り返しもない』と漏らしていたんです。大谷の通訳として米国のメディアに対応する時も目がずっと泳いでいたことがありました。体調不良かなと思いましたが、この時はすでにギャンブルで多額の借金を背負っていた可能性があります」

 連邦検察は1月30日、水原被告の申立書の内容は「裏付けがない主張だ」と反論する意見書を裁判所に提出したと報じられた。水原被告への量刑は2月6日に言い渡される。

(今川秀悟)

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