就職後も、いつかP&Gでマーケティングのプロフェッショナルとして活躍することを夢見ていた。だが、10年ほど働くなかでテクノロジーとメディア業界で働きたいという思いが膨らみ、グーグルの門をたたいた。
「大切なのは、常に挑戦し、新しいスキルを身につけ、自分が今何に情熱を注いでいるのかを知っていること。その積み重ねがキャリアアップにつながっていく。『これで本当に大丈夫なのだろうか』と不安になるかもしれませんが、キャリアは長いものだと理解しておけば、さまざまな選択肢を歩むことができます。可能性はいつだって開かれているのです」
データを大切にする一方で、常識にとらわれず、挑戦していく。ユーチューブでの経験も、その価値観と共通している。
「クリエイターやアーティストと多くの時間を過ごすため、自身も刺激を受け、創造性が生まれていることを実感しています。ユーチューブの使命は、そんなクリエイターの表現を世界に示すこと。責任感を持って、チームとして取り組んでいきたいと考えています」
ユーチューブが生まれて、20年。クリエイターとの歩みは続いていく。(編集部・福井しほ)
※AERA 2025年2月3日号