「24時間テレビ」の制作発表に登場したやす子(左から2番目)

お金が無くなることへの恐怖感

 精神的な疲弊は「夢」にも影響を及ぼしたのか、1月14日には突如、自身のXにこう投稿した。

<【夢】40代までに世界一周したいです!! お偉い様、世界一周のお仕事ください!! 体張れます! お金出せます!!! お腹壊しません!! どこでも寝れます!!>
<ちまちま世界一周してレポ漫画描くのがオラの夢!>

 聖人化した“やす子”を演じる自分に疲れ、多忙な日常にいつか区切りをつけたいという願望の表れなのかもしれない。

 そんなやす子について、民放バラエティー制作スタッフはこう語る。

「以前は『休みを取ることが不安』という趣旨の発言を各所でしています。昨年、バラエティー番組で『2023年は年間300日以上働いていた』と明かしていましたが、それでももっと仕事を入れたいと語っています。『お金が好き』と番組で公言していますが、どうやら本人はお金がなくなることへの恐怖感がすごくあるようです。昨年の『24時間マラソン』で好感度がマックスに達し、自身のイメージとの葛藤のあるなか、一方で仕事はとにかくやり続けたいのでしょう。そうした矛盾により、芸が破綻していかないか心配になりますね」

 売れっ子ならではのぜいたくな悩みとも解釈できるが、「24時間マラソン」以降も「いい人」エピソードはどんどん増幅しているようだ。

「芸人のとにかく明るい安村が“一緒にロケに行きたくない芸人”として、やす子の名前をあげたのが話題になりました。彼女があまりにいい人すぎて、自分がすごく嫌な奴に見えるためというのが理由だそうです。また、今年の成人の日には、『今、施設にいて将来不安な子へ! 成人したら人生が楽になるから安心してね』とXにポストしていました。高校時代を児童養護施設で過ごした彼女ならではメッセージは、SNSには『励みになった』などと絶賛されていました。さらに昨年秋に保護を飼い始めたそうです。保護猫を通じて、人生が鮮やかになり、休みを取るようになったとも明かしていました。こうしたエピソードが盛りだくさんゆえ、実際以上に“いい人”というイメージがつくられているような気がします」(同)

次のページ
聖人の道を突き詰めたほうがいい