学校や仕事、生活での悩みや疑問。廣津留さんならどう考える?(撮影/吉松伸太郎)
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小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(31)。その活動は国内外での演奏だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、ふだんからスマホを駆使している廣津留さんに、スマホとの付き合い方について聞いてみた。

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Q. ついついスマホを見すぎてしまいます。廣津留さんは、スマホを使う際、何かルールを決めていますか? もしデジタルデトックスをすることもあるようでしたら、どのようにしているか教えてください。

A. 私もスマホは手放せません……。デジタルデトックスからはかなり遠いところにいると思いますよ。シャワー中でも見ているくらい(笑)。メールやSlackなど、仕事のやりとりはほとんどスマホだけでしていますからね。私は何かメッセージが来たらすぐに打ち返したい派で、とにかくメッセージの通知が溜まっていくのが嫌なんです!

 スマホを使うこと自体に問題があるとは思っていませんが、大事なのはスマホで何を見ているか、ではないでしょうか。語学学習アプリなど、ずっと見ていてもためになるものがある一方、TikTokやInstagramなど、次々と新しいポストが出てくるようなアプリをつい見てしまうというのはあまり良くないですよね。中毒性があるというか。ただ、私もちょっと時間があると、休憩がてら何げなくインスタを見てしまいます。スマホのホーム画面のいちばん押しやすい場所にインスタのアイコンがあるんですよ(笑)。本当は、隙間時間があるなら仮眠や語学の勉強など、もっと有意義な使い方があるのはわかっているのだけど、ついつい見てしまう。後から考えると時間がもったいないし、自分でもあまり実にならないことをしちゃったなとは思うんですけどね。

 なので、そういったいわゆる中毒性の高いものはなるべく時間を決めて見るようにしています。たいてい隙間時間にいじってしまうものなので、10分なら10分だけと決めて、時間になったら仕事など次の行動に移るようにする。とはいえ、気がついたら決めた時間を過ぎているなんてこともあって、そういう時はまた5分刻みくらいでキリがいい時間を設定して延長しちゃうことも。さすがにそれを何度も繰り返すと、「ちょっとまずいんじゃない?」と罪悪感が生まれてくるので、その気持ちとのせめぎ合いというか、闘いですね(笑)

 どうしても何かに集中しないといけないときは、スマホを物理的に離れた場所に置くようにしています。私はちょっとでも移動するのがわりと面倒くさいと思うタイプなので、スマホを手が届かないところに置いてミュートにしておくのはけっこう効果的。ホーム画面に中毒性の高いアプリを置かないだけでも効果はありそうかな。もしも依存度が高いようだったら、思いきってスマホからアプリを削除してしまうのも一つの手ですよね。

 なんでもスマホで済ませがちですが、本だけはデジタルではなくて紙で読むようにしています。紙であれば通知を気にせずに、読むことに集中できるので。ある意味、読書をすることがデジタルデトックスになっているのかもしれません。

 私の新年の目標のうち一つは、毎日寝る前に10分は読書時間をとること。寝る前のスマホのブルーライトは睡眠にも身体にも良くないですが、読書をすることで自然とスマホから手が離れ、心も落ち着くのでおすすめです!

構成/岩本恵美 衣装協力/BEAMS

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