連動する「MSCIコクサイ」という指数が日本の機関投資家向けに組成されたためだ。
順位が大幅にアップしたのは、7位の「iFreeNEXT FANG+インデックス」(前回15位)である。
エヌビディア、アップル、マイクロソフト、ネットフリックスなど米国株の中でも特に強いほぼ10銘柄だけを買う投信だ。
この手の「銘柄絞り込み系」はS&P500やオルカン以上にハイリスクだが人気は根強い。オルカン同様に「信者的」な層が存在する。
4月以降つみたて減
武石さんが1〜3月調査時のつみたて件数と今回を比較した。
「前回もランクインしていた26本中、22本で毎月のつみたて設定金額(平均)が減っていました。4月以降にはじめた人は、毎月のつみたて金額が少ない傾向」
新NISAでのつみたてを1月からはじめた人は、2023年12月上旬までに手続きをしていたわけだから意欲的だ。
毎月のつみたて額を、(12カ月均等なら)つみたて投資枠+成長投資枠で30万円にしている人もいる。
だが様子を見ながら入ってきた人は、世界的な株式市場の変動もあり、「恐る恐る、金額を抑えめに」という感じか。
武石さんは、自社(ウエルスアドバイザー)のデータを使い、新NISAの投信を対象に、NISA口座以外からの資金流入も含めた純流入額ランキング(2024年1〜8月)も作ってくれた。
「『アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)』が4位、『フィデリティ・世界割安成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)』が9位となりました。
ネット証券以外のNISA口座からの資金流入が多かったからだと思われます」