ウエルスアドバイザー 投資顧問部長の武石謙作〈たけいし・けんさく〉さん(写真・本人提供)
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 新NISAがスタートして1年が経った。まだ手続きしていない人も、すでに済ませた人も、いまいちど制度を復習したい。過去の人気記事を振り返る。(この記事は2024年12月24日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

【ランキング表】新NISA「つみたて人気」ベスト30はこちら!

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 主要ネット証券5社の新NISAで買われた投資信託(以下、投信)を「つみたてで人気」(つみたて設定件数が多い)の順にランキング。前回調査時と比べ、1位が入れ替わった。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】

 2024年1〜3月の3カ月調査では、つみたて人気のトップが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、2位が同シリーズの「全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)だったが今回の8カ月調査では入れ替わった。

 1位がオルカン、2位がS&P500。投信情報会社・ウエルスアドバイザー投資顧問部長の武石謙作さんが総括する。

「オルカンは新NISA開始後もメディアでの報道が多く、ブームが加速した感があります。

春以降に投資をはじめた人がとりあえずオルカンを選んだ結果、つみたて件数を押し上げたようです」

 世界中に分散して、リスクを抑えながら投資できるという雰囲気が(株式100%の投信なので決してローリスクではないが)、日本人の感覚にフィットした。

定番人気は米国株比率高め

 SNSでも「オルカン」とみんなが言っているから、中身が何かわからず選んだ人もいるだろう(「オルカン」という選択自体は大きく間違っていないのでご安心を)。

「米国景気の先行きに対する見方が揺れ、8月には急激な暴落、反発もありました。でも、新NISAの投資家はブレない。つみたての投信の『定番人気』は固まったようです」

 詳しくは表を見てほしいが、オルカンやS&P500以外では5位の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」、6位の「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド」がド定番。

 どちらも米国株が約7割で、残りは英国やカナダなどの先進国が投資対象だ。なお、先進国株式の投信には原則、日本株が入っていない。 

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定番以外でコアな支持も