"ママ界のカリスマコーチ"として、コーチング理論をベースに子育て世代向けの講義を日本全国で、時には海外でも開いている山崎洋実さん。彼女の初のビジネス書が、本書『苦手な人が気にならなくなる本』。
ママ向けの講師がなぜビジネス書を?と思う人も多いかもしれませんが、山崎さんいわく「コミュニケーションの本質は同じ」。ママ友の世界は特殊と思われがちですが、さにあらず。最近は企業研修の依頼も受けるという著者ですが、伝えている内容はまったく同じなのだそうです。
コミュニケーションには2種類あり、一つは「対人」、もう一つは「対自分」だと指摘。
「人とうまくかかわるためには、まず自分を知り、自分の感情とうまく付き合えるようになること。そうすれば、おのずと周りの人とのコミュニケーションも円滑になります」(本書より)
あなたはふだん、「喜怒哀楽」のどの感情が強く出やすいでしょうか? また、上司、同僚、家族やパートナーはどの感情が強く出るように見えますか? この"感情のパターン"ひとつとっても、人それぞれ。正解はなく、自分は当たり前にふるまっているだけ。けれど、他人はそれを「なんで?」と思い、理解できないと感じることがあるのです。
理解できない代わりに、相手に自分のパターンを押し付けて、人と戦ってしまうからますます険悪な人間関係に。自分を知り、相手のパターンを知ることがよりよいコミュニケーションの第一歩だと言えるでしょう。
「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来」がコーチングの基本とのこと。"戦わないコミュニケーション"のコツを知れば、職場でのストレスが解消されそうです。