アニール・クマール・セティさん(右)、秀子・セティさん(撮影/小黒冴夏)

妻 秀子・セティ ヨガ講師/ラクシミィサンガヨガの会主宰

ひでこ・せてぃ◆新潟県生まれ。県立新潟女子短期大学卒業。就職後、体が弱かったことから、友人に誘われ、ヨガを始める。1985年、インドへヨガの研修旅行に行き、夫と出会う。結婚後は2人で講演会や教室での講師を務める。ヨガに関するエッセイも執筆。夫との共著に『毎日が、ヨガ』

体力に自信がなかった私でも「続けられそう」と思えたのが、ヨガでした。インドへの研修旅行では、ヨガの聖地で神髄に触れ、目から鱗が落ちました。その時の通訳兼ガイドが夫です。「私の名前をヒンドゥー語で書いて」とお願いしたのを覚えています。

 私も「結婚するならアニール」と決めていました。ヨガに対して、修業のような存在ではなく、人生と共にあるものという考え方に共感しましたし、「やっと私と合う人に出会えた」と思えたんです。一緒にいると毎日が楽しくて、私のお願いを快く聞いてくれるところも大好きです。

 国際結婚ですから、アニールの家族に反対された時期もありました。でも、15年くらいかけて距離を縮め、私1人でインドの家族に会いに行くくらい仲良くなりました。

 ヨガには「待つこと」以外の道はありません。日々の積み重ねが健康や人生の豊かさにつながっていきます。誰でも楽しくヨガができることをこれからも2人で多くの人に伝えていきたいです。

(構成・角田奈穂子)

AERA 2025年1月13日号

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