伊藤実央さん(右)、伊藤祐助さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年12月30日-2025年1月6日合併号では、400F(フォーハンドレッド・エフ)の伊藤実央さんと伊藤祐助さん夫婦について取り上げました。

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夫27歳、妻26歳のときに結婚。

【出会いは?】新卒入社した前職の同期。同じ支店の配属になり、夫が妻に一目惚れをした。

【結婚までの道のりは?】夫が16カ月間熱心にアプローチを続け、交際スタート。家を購入後にプロポーズし、結婚に至った。

【家事や家計の分担は?】料理以外の家事は夫が積極的に担当。掃除は一緒にしている。財布は別々で、主に固定費を夫、日々の生活費を妻が出している。

妻 伊藤実央[29]400F(フォーハンドレッド・エフ) CX(カスタマー・エクスペリエンス)部

いとう・みお◆1995年、静岡県生まれ。大学卒業後、2018年に野村證券に入社。浜松支店で営業に従事。22年8月に夫の誘いを受け400Fに業務委託として勤務し始め、23年2月から正社員。現在は家計診断・相談サービス「オカネコ」の登録者と専門家をつなぐ初期対応をチャットで行っている

 新入社員時代の夫は戦いに来ている雰囲気で、取っ付きにくい存在でした。彼からのアプローチには気づいていましたが、まだお互いよく知らない仲で、好意を受け取れず、うまくかわしていました。

 その距離が縮まり始めたのは入社半年が過ぎた頃、営業の現場に飛び込んだ時です。心身ともに疲弊していく中で、夫のパワフルさと豊富な金融知識に助けられる機会が増えていきました。

 夫は元々素直な性格です。上司が各新人宛てに書いてくれた手紙を最初は読まなかった夫ですが、一度そのアドバイスを実行してからは、どんどん周りからの声を聞き入れるようになっていきました。お客様と円滑にコミュニケーションを取り、信頼関係を築く姿を間近で見てきました。

 夫は転職をはじめ、新しいことに挑戦できる人です。私は保守的な面があるのですが、一歩を踏み出せる彼の影響を受けて転職しました。これからも仕事も夫婦関係も、挑戦し、アップデートし、人生を楽しんでいきたいです。

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妻には話す内容や話し方をよく見聞きしてもらっています