ブルワーズ時代のケストン・ヒウラ(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
この記事の写真をすべて見る

 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年12月16日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。

【写真】阪神が断った! 来日のプランがあった「超大物助っ人」はこちら

*  *  *

 今オフのプロ野球界で去就が最も注目されたのが阪神からFA宣言をした大山悠輔だ。結果的には残留となり、5年総額17億円プラス出来高払いで新たに契約を結んだ。

「今季前半は調子が出ず二軍調整の時期もあったが、一軍復帰後は要所で勝負強さを発揮した。右の大砲として阪神打線には欠かせない存在だけに代わりを務められる選手はいない。大山の決断と編成担当者の頑張りに敬意を表したい」(阪神OB)

 本人は相当悩み阪神に残ることを決めたようだが、当初は巨人への移籍が濃厚と報道されるなど、チームを去ることが予想されていた。そこで“代役”として獲得候補となっていたのがメジャーでも実績のある内野手のケストン・ヒウラ(エンゼルスからFA)だ。

 現在28歳のヒウラは名前からもわかる通り日系(3世)の選手だ。ブルワーズ時代は有望株として将来を嘱望され、これまでメジャーリーグでは5年間プレー。ルーキーイヤーの2019年には84試合の出場ながら、打率.303、19本塁打、49打点をマークした。

 しかし、その後は成績が下降してレギュラー確保には至らず。それでも3度2ケタ本塁打を記録し、通算で50本塁打を放っている。年齢もまだ若いことから阪神が獲得調査に動いていると報じられると、ファンの間で一気に注目が集まった。

「ヒウラはメジャー全体でも超がつくトッププロスペクトだった。ルーキーイヤーにいきなり結果を残してその後の飛躍も予感させたが三振の数も多く打撃では穴が目立った。だが、守備では内野と外野を守ることができ、元々期待されたバッティングでもパンチ力は相当なもの。何かキッカケを掴めばブレイクの可能性もあり、まだ年齢も若いのでNPBで実績を積めばそれなりの条件でメジャーへ復帰もできるはず。“ナツオ”というミドルネームがある日系人選手なので人気も見込める。来日となれば戦力以外としてもメリットの多い選手になりそうです」(メジャーリーグに詳しいネットメディア関係者)

次のページ
阪神は断念、他球団が獲得する可能性も?