『自力本願的な生き方』のススメ
ここでは、相手に過剰に期待して振り回されてしまうような生き方を『他力本願的な生き方』と定義し、相手への適度な期待の仕方を学び、期待と仲良く生きることを『自力本願的な生き方』と呼ぶことにします。
期待しない練習をすることによって、この「自力本願のマインド」が鍛えられれば、人生が「自分主体」で動くようになるのです。また、「期待とのつき合い方」を学ぶことは、そのまま、円滑な人間関係の在り方を学ぶことにもなります。
なぜなら、私たちが抱く期待の多くは、人間同士の関係性の中において起こるものだからです。
もし私たちが、日々誰にも会わず、1人で自給自足生活を送っているとすれば、そこまで期待に対して思い悩む日々を過ごすことはないのかもしれません。明日は晴れてほしいとか、植えた野菜がたくさん実ってほしい、そんな、単純な生存欲求に基づく期待ばかりではないでしょうか。
これに対して、現代社会において私たちが抱く期待は、その多く(感覚としては9割近く)が、人間関係に根ざしています。
ですから、「期待とのつき合い方」について学び、適切な期待の仕方をできるようになることは、人間関係を円滑にすることにつながり、結果的に自分の人生をハッピーな方向に導くことになるのです。