さらに3月16日から大谷選手出演のCMがオンエアされてからは、平日でもカウンターに行列ができ、“美容男子”の姿が急増。1週間で新規購入者が過去最高の170%に達したそうだ。
過去にも男性有名人がコスメのキャラクターに選ばれたことはあるが、大谷選手のように全世界にアピールできる人物は居なかったのではないか。
その影響力は凄まじく、メ~テレでは、3月29日から4月18日まで「名古屋栄三越」に掲げられる大谷選手の巨大懸垂幕を撮影する人々の姿も報じた。
『コスメデコルテ』のみならず、「大谷VS太陽」のコピーで売る『雪肌精』の日焼け止めも2月の売り上げが前年比2倍に。大谷選手の等身大POPを展開している店舗の売り上げが群を抜いているという。
芸能界でも“大谷級”の「いい顔」を目指すタレントが売り場に殺到している。SHOタイムは賞タイムでも商タイムでもあるようだ。
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
※週刊朝日 2023年4月21日号