皇后雅子さまが24年春の園遊会に持参した飼い猫「みー」の写真。愛子さまが撮影したという=宮内庁提供

「みー」に気持ちを寄せていただいた、と愛子さま

 や犬たちへの愛情があふれる、天皇ご一家の日常。その様子は、誕生日にあたっての映像などで、ときおり公開されてきた。雅子さまが春の園遊会に持参していた6枚の写真も、宮内庁が6月に公表したものだ。

 室内でリラックスして過ごす「みー」の2枚の写真は、愛子さまが撮影したものだという。

 愛子さまがエサをあげていたのは、母猫と4匹の子猫。母猫は人に懐いたことから「ニンゲン」と名付けられ、子猫のうちの1匹の「みー」とともに家族の一員になった。

「ニンゲン」は2016年5月に、「みー」は今年8月に死ぬまで、ご一家と一緒に暮らした。

 愛子さまの12月の誕生日にあたり、宮内庁は「みー」を失った愛子さまのお気持ちを明らかにした。

「寂しく思いになりながら、これまで多くの方から折々に“みー”に対して温かい気持ちを寄せていただいたことを有難く思っていらっしゃいます」
 

 6枚の写真のなかには、「セブン」と名付けられた猫の写真もある。

 ご一家は16年9月、都内で保護された猫を動物愛護団体から譲り受け、一緒に暮らし始めた。その年の12月、15歳になった愛子さまが誕生日の写真を撮影する際にセブンをひざに乗せ、「お披露目」した。

 セブンを保護してくれた団体へ、「元気で過ごしていますよ」という感謝を込めたメッセージだったのかもしれない。
 

15歳の誕生日にあわせて公開された愛子さまの写真。ひざに抱いているのがこの年の年9月に動物保護団体から譲られ、一緒に暮らし始めた愛猫「セブン」。保護してくれた団体への感謝のメッセージかもしれない=2016年11月撮影、宮内庁提供

フワフワの尻尾が愛子さまの腕からはみ出して

 また、愛子さまの誕生日やご静養の場面で登場する「家族」といえば、愛犬「由莉」も忘れてはいけない。

 初めて由莉が一般の人の前に現れたのは、2009年のゴールデンウィーク。栃木県の御料牧場での静養のため、JR宇都宮駅に到着したご一家を出迎えた人たちから、歓声が挙がった。

 駅舎からトコトコと歩いてきた、7歳の愛子さま。その両腕からは、もこもこした子犬のお尻と尻尾がはみ出していたからだ。
 

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