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日本銀行は3月の金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除して17年ぶりに利上げし、7月には追加の利上げを決定した。今月18、19日に開かれる金融政策決定会合でさらなる利上げを行うのではないかと、一部の市場関係者の間で観測が出ている。すでに変動金利で住宅ローンを組んでいる人は、固定金利への借り換えが気になり始めているかもしれない。

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 住宅ローン金利には、完済まで同じ金利の固定型と、半年ごとに金利が見直される変動型があり、契約者の約7割が変動型を選んでいる。将来、短期金利が上がれば、今は低い変動型の金利が、固定型の金利よりも高くなる可能性もある。実際、一部の金融機関は変動型の金利を引き上げ始めている。本格的な金利上昇時代に入るなか、変動金利のままでいいのか。

 住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSの塩澤崇氏に話を聞いた。

「金利上昇を不安視する方も多いですが、景気が順調に回復している証拠です。景気のサイクルが好循環に入ってきたことを示していますから、上がること自体は悲観的にならなくて大丈夫です」

「26年度までに少なくとも1%」

 金利は景気の体温計のようなものだという。

「現在、政策金利は0.25%ですが、12月には0.5%に上がるとみています。そして、来年25年中には0.75%~1%台になると予想しています。日本の金利は、アメリカや中国など世界の景気にも左右されるため、未知数の部分もありますが、日銀の政策委員会審議委員も『26年度までに少なくとも1%までの上昇が必要だろう』という発言をしています」

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