東証ETFと非上場の投資信託を比較(これ以外に元記事ではコストと分配金でも比較しています)
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 そもそも「東証ETF」って何? 普通の投資信託(以下、投信)とはどこが違う? メリットとデメリットは? 基本スペックやコスト、分配金について普通の投信と比較しながら解説する。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】

【忖度なしの図3点】ETFの長所と短所がわかる図はこちら!

 新NISAで人気の「eMAXIS Slim」シリーズや「楽天・プラス」シリーズは、S&P500や日経平均株価などのインデックス(指数)の動きと同様の値動きをする投信。

 東証ETF(Exchange Traded Funds=上場投信)は、東京証券取引所に上場する投信だ。東証ETFの大半も、それぞれ何かしらの指数に連動している。

 要するに、東証ETFは、普通のインデックス型投信の「上場した版」なのである。

 トヨタ自動車やソニーなどの個別株と同じように売買できる。価格も日々動く。

 現在、東証ETFは340銘柄(2024年10月17日現在)。組み入れ銘柄が日本株でも米国株でも、取引自体は「円建て」なのでわかりやすい。

 まず、東証ETFと普通の投信(インデックス型投信)の基本スペック表に注目。主要ネット証券5社の新NISAで買えば両者とも売買手数料は無料だ。

 普通の投信はどれでも100円から買える。

 東証ETFは「日々の価格×口数」で最低購入金額が決まる。その日の価格が587円で、10口単位なら「587円×10口」で5870円。安いもので数千円から買える。

価格を指定できる

 普通の投信と東証ETFの大きな違いは、「自分が希望する価格を指定して売買できるか、できないか」。

 東証ETFは、いくらで買いたい、売りたいと希望を出す「指値(さしね)注文」ができる。価格はいくらでもいいから買いたい、売りたいときは「成行(なりゆき)注文」。

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コスト、普通の投信との違い