11月4日に公開された動画では、政治や社会の問題を取り扱う同ドラマについて「ボクもそうだけど、政治とかあんまりがっつりわかんなかったり、世間のニュースもさ、深くまでは掘ってないようなタイプの人間でも、このドラマ面白いから」「今の日本って、今の社会ってこういう状況なんだなって、バカでもわかるっていうのは、めちゃくちゃいいなあって思ってますね」などとコメント。その真面目にプロモーションする姿は、“テレビの枠組み”をしっかりと理解している「テレビで見るあのちゃん」のイメージだ。

 一方、この2日前の深夜には、自身のXに「全部無くなりゃいい 全部消えちまえばいい 全部終わればいい」と投稿。音楽活動では型破りなイメージもあるあのだが、唐突なポストにファンから心配や困惑の声が寄せられていた。前出の編集者が言う。

「あのちゃんは、テレビやラジオでのしっかり者で器用なイメージとは裏腹に、ブレーク後のインタビューでも『今も死にたくなることは多い』と語るなど、不安定な印象もあります。ただ、本人は勝手なイメージで型にはめようとする人たちを一蹴するかのように、インタビューではいつも『ボクからしたら、全部本当の自分』と語っています。そんなさまざまな顔を持つあのちゃんだからこそ、いろいろな役柄や感情を演じることが求められる俳優業にもフィットしたのかもしれません」

自己プロデュースで存在感

 そんなあのについて、芸能ジャーナリストの平田昇二氏は次のように語る。

「あのちゃんといえば、『ゆるめるモ!』のメンバーとして活動していた頃からビジュアルやファッションセンスの良さ、自己プロデュース能力の高さなどでSNSでひと際存在感を放ち、現在も若者を中心にカリスマ的な人気を誇っています。昨年には『日本レコード大賞』の特別賞を受賞し、『NHK紅白歌合戦』に出場するなどアーティストとしての活躍も目立ちました。過去には、『紅白』でも披露した楽曲『ちゅ、多様性。』について『ボクが多様性代表みたいな感じなんで』と説明し、さまざまなジャンルの活動に臨む際も『毎回毎回“ボクです”って感じ』と話していたのが印象的です。俳優としても今後さらに活躍の場を広げていくのではないでしょうか」

 先日には、情報誌「日経トレンディ」(日経BP)が選ぶ「今年の顔」に選出された「あのちゃん」。マルチな活躍でますますファンが増えそうだ。

(小林保子)

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