愛子さまのご成長に地元も感慨深く
通例であれば、内親王は20歳の成年を迎えた年に、伊勢神宮へ参拝してきた。しかし、愛子さまは21年12月に20歳の成年を迎え、翌3月に成年の記者会見を開いたものの、コロナ禍がまだ落ち着いていない時期でもあった。
「愛子内親王殿下が参拝すれば、大勢の人が集まることは容易に予想できることでした」(当時の宮内庁関係者)
そうしたことも背景にあったのか、伊勢神宮への参拝は行われず、皇室の祖先などをまつる皇居・宮中三殿を参拝して、成年皇族となったことを報告した。
あれから10年を経て、愛子さま成年皇族として白い絹地の参拝服であるロングドレスを着用して神事に臨んだ。
「前に愛子さまがいらしたときは制服で、まだ幼さの残るご様子でしたが、今回いらした愛子さまは穏やかで、落ち着いた雰囲気をまとっていらした。立派な女性皇族にご成長なさったお姿を拝見できて、感慨深いことです」(地元飲食店の店主)
伊勢神宮では白、天皇陵ではグレーのドレス
参拝では人間の俗世と神の住まう聖なる世界の境を出入りするため、古式にのっとって参拝の前後にお手水で身を清める。
そして男性皇族はモーニングだが、愛子さまのように女性皇族はみな、絹の生地で仕立てられた白いロングドレスの参拝服を着用することになっている。
たとえば2014年に参拝した際の雅子さま、成年の報告をした秋篠宮家の長女、眞子さんや次女の佳子さま、ご一家で訪れた紀子さま、平成の皇后だった美智子さまも、白いロングドレスをお召しだった。